こんにちは!
仙台のコワーキングスペースcocolinです。
 
寒さが一層厳しくなってまいりました。
体調には気を付けていきたいですね。
 
さて、近年では企業の海外展開を後押しするムードが高まっているのはご存知でしょうか?
実際に農林水産省も「2020年に農林水産物・食品の輸出額1兆円」とすることを目標に掲げています。

こうした機運が高まっている中、海外展開をテーマとしたセミナーも増えていますが、
その多くは販路開拓や物流といった段階ごとにクローズアップされる傾向にあります。

そのため、セミナーを受けた後に、いざ海外進出してみようとなっても、
「まず何から始めればいいか」わからず、最初の一歩が踏み出せないことが多くあるようです。

そこで今回12月14日に開催したcoco-bizでは、
海外進出を俯瞰した上で、まず何から行えばいいのか、いろはの「い」を教えていただきました。

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coco-bizとは?
coco-bizは、ビジネスのスキルやノウハウなどを学ぶために、
 毎月一度特別講師をお招きして実施するセミナーです。
 cocolinでお仕事をしている方々に講師をお願いすることもあり、
 様々なことをその道の専門家から学べる、貴重な機会です。
 cocolinに入居されているメンバーの方々や、一般参加の方々が一堂に会する
大変刺激的な学びの場となっています。
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今回のcoco-bizのテーマは
【手順を知れば道は開ける!海外展開スタートアップ講座】
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株式会社桜波(おうは)様の阿部さんが講師としてお話くださいました。
 

株式会社桜波様のご紹介


今回、coco-bizの講師としてご登壇いただいた阿部さんを紹介いたします。
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阿部さんは、宮城県石巻市のご出身で、株式会社桜波様の代表を務められています。
この株式会社桜波様は、海外展開ビジネスの設計をされています。
簡単にいうと、各地域に適している貿易の仕方を作り出すということです。
目標としては、東京集中型となっている貿易のビジネスを地方へ移すことを掲げています。
 
事業についての詳しくはこちら
要は海外との貿易について最初から最後まで全ての支援をしてしまうということです。
 
以上からもわかるように、阿部さんは海外展開に関するプロなのです。
 

海外展開とは?


皆さんは、”海外展開”と聞いて、どんなイメージをお持ちですか?
なんとなくのイメージはあっても、具体的に知っている方はあまり多くないのではないでしょうか。

というわけで、初心者でも分かる海外進出について、以下3点を中心に阿部さんにお話しいただきました。
⑴そもそも海外展開とは?
⑵海外展開をする前に知っておくべきことは?
⑶海外展開をするのに必要なものは?
 
⑴そもそも海外展開とは?

まず、阿部さんは海外展開を3つ(+1つ)に分類しています。

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海外でプロモーションして、それを良いと思った人に日本に来てもらい、商品を購入してもらうこと。

「自分が結局何を作っているかをはっきりさせなかったために、進出して失敗された企業様の事例はたくさんあります。海外に行こうとする前に、自社の商品はこの4つのどこに分類されるかをはっきりさせることが大事である」と阿部さんは指摘します。
 

⑵海外展開をする前に知っておくべきことは?

海外展開をする前に、必ず知っておくべきことがあります。
それは、”ほとんどの場合、進出する国は日本と同じ価値観ではない”ということです。
何を当たり前なことをと感じるかもしれません。しかし、これは大事なことなのです。

多くの方は海外に行った際に、
「日本だったら…」と考えることもあるでしょう。
ただ、現地には、多くの価値観、文化があります。
郷に行ったら郷に従えという言葉もあるように
現地の雰囲気を理解する気持ちがなければ、
上手くいく商談もうまくいかなくなることもあると阿部さんはおっしゃいます。

⑶海外展開をするのに必要なものは?
 
海外展開にむけて必要なもの、それは動機と根拠を明確化することです。

動機とは、海外で何をしたいのか、どうして海外に行きたいのかということです。
根拠とは具体的な数字として、目標が可視化されたものの事です。
 
周囲がしているから、流行っているからと海外に進出し、
失敗した企業様は、よくある事例だと阿部さんも指摘します。
 
この2つが揃ったら、最後に必要なものは、パッション(情熱)です。

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地域商品の価値とは?

 
おそらく、皆さんの想像以上に日本の企業は海外進出しています。
例えば、タイには、IKEA、銀だこ、DAISO、幸楽苑、日本料理などなど、
イオンや生協といったスーパーにあるものはなんでもあるそうです。
 
では、この様な状況で海外進出を決めた地元企業は何を持って行けばいいでしょか?
阿部さんは、海外に日本商品が溢れているような状況だからこそ、
地元にしかないような地域商品はオンリーワンな価値があると言います。
 
ただここには問題もあります。
私たちの状況から考えてみましょう。アフリカの伝統的な食べ物「デーツ」があります。
こちらは最近スーパーフード(栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品)として
注目されている人気商品です。ただどんなに人気でも食べる文化のない人にとってはいらないものです。
 
つまり価値が感じにくいものにいかに価値があることを伝えられるかポイントなのです。
ここで先ほど言ったパッションが必要なのです。良さを知ってもらうには、説明を重ねることが大事です。
 
最後に、阿部さんは
「海外に行く動機と具体的な根拠を持って、さらに自社商品に対するパッションを持って行きましょう!」
と述べられました。

”海外”というと何か特別なものを感じる響きですが、
意外にも海外にいく際に必要なものはとてもシンプル。

ぜひこの機会に海外展開を検討されている方は動機と根拠をはっきりさせてみてください!
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1月のイベントは新年会! 

来月のイベントに関しては後日、cocolinのfacebookページにて詳細をお知らせします。
ぜひチェックしてみてくださいね! 

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少しでも興味のあるかたはいつでもお気軽にお問い合わせください。
ぜひイベントページもチェックしてみてください。

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